BOFXV『臨水拍桐琴』制作裏話

BOFXVお疲れ様でした。拙作『臨水拍桐琴』は361作品中個人スコア部門79位、個人中央値部門108位と過去2年と比較すると高評価をいただきました。

チーム部門では合計値部門が57位/132位(今年は2曲チームにスコア補正がないようです)、中央値部門が50位/99位(なんと中央値部門の中央値です)と、こちらも結構健闘できたのではないでしょうか。

 

 

 制作にあたって

 今回はスコア部門、中央値部門共に2桁というのを一つの目標として設定しました。

そこでまずは、

・譜面の充実(特に高難易度)

・テーマ性を意識しやすいBGA

の2点を意識しました。

 譜面については、チームメンバーでもあるC4さんに発狂譜面とpms譜面をお願いしました。これは結果的に大正解だったと思っています。pms譜面に関してはかなり2人で悪い方向に話し合いを進めていった結果、多分BOFXVのpms同梱譜面では1番難しいものが出来上がりました。最高。またSANYさんにNormal譜面を作っていただきました。こちらもかなり助かりました。肝心の僕はというと普通の譜面を2つとベリハ譜面を1つ作っています。ベリハ譜面は簡単すぎるって言われたので次回以降もっと難しくします。トータル値58とかにしてやろうか。

 

 BGAについては初めての自作です。元々熊野古道に撮影に行くつもりだったんですが、予算と日程の関係で吉野山に撮影に行きました。まあまあ悪くはなかったんじゃないでしょうか。

 

 そして楽曲については、一昨年の『瀬戸内百景』、昨年の『MemoryBoX』を踏襲した作品を作ろうと考えました。理由としてはこれら2作品の評価を鑑みるに、クオリティを向上させることで十分2桁を狙えるという自信があったためです。

 

 過去2年の反省から少し意識した点としては、

・ある程度展開に変化を持たせる

・長すぎないように気を付ける

という2点でした。

 

これらと譜面の難易度を考慮して結構BPMを速めに設定しました。とはいえメインのフレーズ自体はゆっくりしてるので、BPMの割には遅めに聴こえると思います。BPM変化については僕が一番しっくり来るところに設定してるだけなので、特に深い意味はないです。BPMを上げると低難易度が作りづらくて良くない

 

今回辛かったところ

・途中までKung-gu Empireに負けてたこと

Haose自体は開幕やたら作曲が上手かったりで割と好きなんですが、あれに負けたらBMS作るの辞めようと思ってました。

 

反省点

・ピアノの音割れ

 今回最も反省しなければならない点です。皆せーのでBMSの音圧下げませんか。

インプレでも結構指摘されており、実際に減点理由としてもかなり大きかったのではないかと推測しています。技術が云々、譜面が云々という次元の問題ではなく、完全にミスの部分なので勿体なかったなあと感じています。これが無ければ中央値2桁もあったのかなあと思うとかなり悔しいですね。今後は余裕を持ったスケジューリングを更に徹底していく必要があると感じました。

 

・曲名

 今回のタイトルは漢詩から拝借したのですが、結構馴染みづらかったようであんまり話題にならなかったので少し失敗かもしれません。キャッチーなタイトルは常に意識する必要がありますね。

 

・リバーブ

 普段からリバーブをあまりかけずにドライな音にしがちなのでここは意識しようと思います。また、現在保有している各リバーブごとの特性をもう一度洗い直すと共に、新たなプラグインの導入も検討しようと思います(リバーブ系のプラグインってそんなに高くないし)。

 

サウンド

 はい、ちゃんとしたオーケストラ音源を買います…。

 

今後

ツイッターでも書きましたが、BMSでこういう系統の作品を出すことはほとんどなくなると思います。理由としてはいくつかありますが、

・ある程度今回の作品で満足した

・別のジャンルやりたい

・こういった曲自体のBMSにおける需要が薄そう

といったものが大きいです。比較的ニッチなジャンルを攻めてきたつもりですが、結構「癒される」って評価をいただくことが多かったです。裏を返せばインパクトがないわけで、更に上を目指すならばそろそろ新たな方向性を開拓して行かないとダメな時期かなあと思っています。あくまでBMSにしないというだけで、こういった曲自体を作らないわけではないので、和風の曲が欲しい!って方はお気軽にご相談ください(ダイマ)。

 

とりあえず来年はやりたいことがあるので、それで勝負するつもりです。お楽しみに。