ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world- プレイ後感想

Setca.です。きゃべつそふと様より販売されたジュエリー・ハーツ・アカデミアを本日完走したんですが、久しぶりにこういうの書きたくなりました。まだ発売から1日しか経ってないので、詳しい感想については後々追加しようと思います。

※2022/12/8 追記しました。

 

 

 

↓買ってね

https://dlsoft.dmm.co.jp/detail/cabbage_0007/

 

シナリオ

冬茜トム、天才。

 

もののあはれは彩の頃。で初めて触れた時からゲーム上手そうだなって思ってたんですが、毎度毎度彼に期待しているのはやはり予想外からぶち抜かれるトリックなんですよね。そこに関しては今回もやはり健在。というか、個人的には読んでて一番悔しいなって感情を覚えた作品でした。叙述トリックに関しては毎回進化してると個人的には思っています。日常シーンも結構面白くて、序盤~中盤までのテンポが遅い感じをあまり受けませんでした。

 

個人的に印象に残っているのがノアの演説周りのシーンですね。これまで見たことのない処理の仕方をしてて流石にデカい声出た。個人的にはお馴染みのアレ以上に衝撃を受けた部分でした。

 

ラストは正直まだあるんかい!そこで終わらんのかい!と思いながら進めてたんですが(某サイト覗いてみたらやっぱそういう意見多かったですね)、挿入歌がヤバすぎて許しちゃった。何だかんだ言いながら音楽畑の人間なので、良い曲に弱い。

 

あとはHシーンがエロい。5億点。個人的にエロゲーのシナリオって(特にストーリーに重点を置けば置くほど)必ずしもえっちでなくても良いとは思っています。でもえっちだと嬉しい。のでえっちボーナスです。特にアリアンナとルビィがおすすめです。まあ分量は少ないですが。

 

キャラクター

ヒロインだけでなくサブキャラクターも含め、すべてのキャラクターが魅力的でした。特にやっぱ先生とギメル良かったですね。存じ上げない声優の方もいらっしゃったのですが、喜怒哀楽の発露や悪役の不気味さの表現等、思わずこっちまで熱くなれるような力の入った演技を楽しめました。

 

きゃべつそふとさんってそこまでビッグネームを起用しない印象があるんですが、それでもしっかりと演技力高い方で固められてるのは素直に凄いなと思います。

グラフィック

元々しらたま先生といえばかわいい系の絵柄、というイメージを持っており、冬茜トム先生の重厚なシナリオと合うのかな、と少し不安だったのですが、ふたを開けてみるとかなりマッチしていた印象です。

 

一方で気になった点としてはCG使い回されすぎじゃね?という部分。個人的には絵柄どうこうというよりも戦闘シーンでずっと同じCGが使われているから新鮮味がないように思いました。

音楽

正直1stOP見た時は桜爛ロマンシアほどの衝撃がなくて大丈夫かな?と思ったんですが、杞憂でしたね。2ndOPがかなり良かったですし、BGM等もクオリティが高く、重要な場面ではかなりテンションが上がりました。

2ndOPこれね。

youtu.be

で、一番イカれてるのが挿入歌の『Rising Fomalhaut』でした。ぶっちゃけプレイするまでは『Will of Adamant』がピークだろうなとか思っててすみません。2022年、どころか正直今まで聴いたことのあるエロゲ楽曲の中でもトップクラスだと思っています。この曲聴けるだけでもやる価値あると思う。割と本気で。

その他

毎度なんですがUIはなんとかしていただきたいなと思います。

あれだけ見返したくなるシナリオでセーブスロットが80個しかないのはあまりにもやりくりがしんどい。途中で泣く泣く上書きセーブした箇所もありました。フルHDにも対応して欲しかったり。

アメグレ・さくレットでは実装されていたムービー鑑賞が消えてるのも残念でした。まあ容量問題とかあるのかもしれませんが…。EDとか見たくなったらいちいちセーブデータから引っ張ってこんといかんの?ただでさえスロット数少ないのに。

結構途中で選択肢出てくるので「次の選択肢へ」とかも欲しいですね。

総評

去年『さくらの雲*スカアレットの恋』をプレイしてエロゲへの情熱(?)を取り戻したんですが、ようやくあれを超えたかな、と思える作品に出会えました。ごめん2周目やったんだけどまだ超えてるとは言えない気がしてきた

ただ、重ね重ねにはなりますがシステム面に不満があるのもやはり事実です。というか減点法だと大分点数が下がる作品でしょうし、全体的なクオリティならアメグレ・さくレットの方が高いと思っています。本来シナリオを前面に押し出していくべき作品でありながら発売直後にトークショーやったりやたらたくさん有料限定版用意する売り方も正直あまり好きではないです。嘘、やっぱり少しでも儲けて少しでもシステム面改善して欲しい。

それでも求めていたものはしっかり堪能できたし、しれっとクソヤバ曲隠されてたんでやっぱりすごく心に残る作品だったなと。一生忘れない作品です。

 

追伸:色々書いてるけど正直エロゲ制作の苦労って全然わかってないから一回同人で何かしら作ってみた方が良いのかなあ。曲しか作れないのにこんな語ってて良いのだろうか。